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一種のブランディング

■日付:2012年04月22日  ■分類 仕事のこと

最近よく耳にする言葉で 「ブランディング」 ってありますようね

先日取引をさせていただいた不動産業者さんの取引後の対応に
「あっ ブランディング 意識してるな~」 と思うことが有りました。

不動産業者の F株式会社さん  
いい話やから実名で行きましょか フジ住宅さん
そう一部上場の会社です。

上場会社やからスゴイと言ってるんじゃありませんよ、上場してても
大したことない会社は山ほどありますからね
もっと言いますと、この会社の新築部門は知りません、取引してませんから。 
いまここで言ってるのは、このフジ住宅の中古住宅買取販売の
専門部署の話です。


取引(物件の引渡し)が終わって、ワタシのお客さんが住み始めて
数日経った頃に、お客さんから
「トイレの水の流れが悪いように思うんですけど・・ それとペンキの
塗り忘れと思われる所も・・・」 と相談の電話が有りまして、この事を
フジ住宅の当社担当の 図司氏に相談すると
「そら あきませんわ すぐ業者を手配しますわ」 ってすぐに対応して
くれました。

これって普通のことに思うかもしれませんが、不動産の取引って
基本的には 「現状有姿取引」 
要は物件の見たままありのままの取引なんですよ、
だから極端な言い方をすれば
「物件内覧の時に確認できたでしょ!」ってことなんですよね

もっと言うと、今回の場合は 「トイレの流れが悪いような気がする」 だけで
現状は流れている=使える ってことなんです。

こんな時 一般のエンドユーザーさんが売主の場合は
「そうですか? 私が住んです時は気にならなかったけど・・」
って答えが帰ってきますし、売主さんが不具合を故意に隠してなければ、
あくまでも 取引は「現状有姿」 ですから壊れていない限り補修の義務は
売主にはありません。

不動産業者が売主の場合でひどい時は
「ウチもそこに住んだことないから知りませんわ」 なんて、とんでもない
答えが帰ってくる時もあります。
住んでいようがいまいが、売主として物件に責任を持つ、まして
「不動産業者=プロ」 なんですから 「住んでないから知らん」 って
いうのは私の中ではあり得ない答えです。

がしかし、対応としては 「現状有姿でお願いします」 でもいいわけです。
(仲介者としてワタシは困りますけどね)

でもこのフジ住宅の担当の 図司氏はそんな事を言わずにすぐに対応して
くれました。
買ってくれたお客さんや、それを仲介したワタシが 「そんなアホな!」
と思わないでいい対応です。

結果的にペンキの塗り忘れ ら・し・き?箇所は塗ってくれましたが、
トイレの水の流れは “こんなもん” らしいです。
しかし ちゃんと動いてくれたことがうれしいじゃないですか!!

長くなりましたが、タイトルの 「一種のブランディング」 ですが、

この対応が逆だったらどうでしょうか?
法的に 取引的には ありですけど
お客さんは言いますよね
「フジ住宅の家を買ったら 事後の対応が最悪!!」って
また、我々仲介業は嫌な思いをしたくないから、積極的には売らない
ですよね

でもそう思わせない対応 
プロとしてお客さんに迷惑をかけない姿勢
我々からしたら
「売ったあともちゃんとしてくれるわ!」 という安心感

これってある意味 「ブランディング」 やなと思いました。

「ブランディング」 という言葉として意識してるかどうかは分かりませんが

「フジ住宅から家を買う」 = 「アフターケアいい」 って思ってもらう事って
立派なブランディングやと思います。

もちろん会社の体制だけじゃなく、担当の 図司氏の姿勢があってのこと
だと思いますが、今回は良い取引 うれしい出来事でした。

会社の規模は全く比べ物になりませんが、同じ不動産業者として
再認識する事、見習う事がいっぱいあリました。

最近 気持ちい取引が多いんですよね~